宮島沼のマガンの飛来
真雁は春と秋の2回日本に飛来してくる渡り鳥で、国の天然記念物に指定されている貴重な鳥です。宮島沼は北海道のほぼ中央部、美唄市の西部に位置し、周りには水田地帯が広がっています。面積約30ha、水深1.7mの浅くて小さな沼は真雁や白鳥、カモ類にとって貴重な渡りの中継地となっています。鳥獣保護区に指定されている宮島沼は、ラムサール条約の国際保護湿地にも登録されています。真雁は東アジアに生息する個体の約半分にあたる6万羽以上が飛来します。これはかつての飛来地の多くが開発により姿を消してしまったのと宮島沼の周りが水田に囲まれているため見通しがよくて外敵を発見しやすいこと、また餌の落穂が豊富にあるためと考えられています。